実証実験での地震波で分かるアブサーバーの効果
国内有数の公的機関での3次元振動台実験でも、アブサーバーの効果が実証されています。
3.11東日本大震災、神戸震災などの地震波を再現した実験では、約85%の減震効果とピタッと元の位置に戻る復元性能が確認されています。

振動実験の結果

    3次元振動実験結果

abserver vs 剛球 vs 直置の免震性能

    アブサーバー免震台:小さめの加振に対しては適度に免震Image

    【abserver免震】 能登地震波動の免震性能


    アブサーバー免震台:大きな加振に対しては十分な免震Image

    【abserver免震】 神戸震災波動の免震性能


    ボール剛球式免震台:減衰能力が働かず共振による加振以上の大きな揺れを発生Image

    【剛球式免震】 能登地震波動の免震性能


    直置(免震台無し):常に加振以上の揺れが発生Image

    【免震台なし直置】神戸震災波動の場合

ボール式・滑走プレート式免震台との違いも顕著
転がり摩擦のボール式免震台や、滑り摩擦の滑走プレート式免震台との比較実験による

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振動実験前

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振動実験実施後

振動実験の結果、通常のボール式や滑走プレート式では加震終了後もいつまでも揺れていたり、 元の位置に戻らなかったりの問題が発生しました。
減衰力がないボール式では、免震台が元に戻る時の方向と地震波の方向がマッチした時、共振増幅し予想以上の大きな揺れを引き起こすことになります。 また、復元力や減衰力のない滑走プレート式免震台では、台から外れてしまったり、 元の位置に戻らないための修復作業が必要になります。

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アブサーバー(マーブル)と剛球での免震比較
マーブル型+剛球の組合せによる免震台と剛球のみ免震台での振動実験

マーブル式免震と剛球式Iso-base免震台の比較 Image

ボール式の剛球のみの免震台では、加震終了後もいつまでも揺れています。

通常のボール式では、復元力が強く働くために、加震終了後もいつまでも揺れてしまいます。 これは、減衰力がないために、振り子のように動き続けてしまうからです。
しかし、マーブルベアリングは、減衰力を兼ね備えているため、加震終了後、直ちに揺れを吸収します。 減衰力がないと、様々は振動波を持った地震波の場合、元に戻ろうとする復元力の方向と地震波の方向がマッチした場合、 共振し増幅し、大きな揺れになってしまうことになります。

マーブル型の当免震装置では、地震が発生すると、マーブルベアリングの摩擦効果により、免震台が減衰して行きます。
アブサーバーでは、マーブルベアリングをカバーする免震プレートが多面体になっているので、 急激に摩擦抵抗を発生させることなく、徐々に抵抗を増していく構造になっています。
この実証実験では、1100gal(震度7超クラス)の入力が、140gal(震度4~5)まで低減され、 機器の倒壊や免震台からの脱落なども発生しない、安全な免震装置であることが確認されています。